2011/09/10

チェルノブイリ・ハートを観る

9月9日(金)
以前から観たかったドキュメンタリー映画「チェルノブイリ・ハート」を観に行った。

公式サイト

予告編

会社から徒歩5分の銀座テアトルシネマで上映しているので、仕事帰りに行こうと思ってた。
上映時間が、朝9時からと夜21時半の2回のみ。
微妙に遅い時間なので、会社で残業してから向かうことにした。
チケットは夕方、窓口に行って指定席を確保。

金曜日の21時過ぎ、すでに飲み会終了して二次会に向かう人たちを尻目に、映画館へ入る。

映画と言っても、ブルーレイ上映で予告編なし。はじめはまばらだった場内もだんだん人が入ってくる。結構、見に来る人が多いのにびっくり。

始まってすぐにオープニングで字幕で流される ナジム・ヒクメットの詩「生きることについて」 でいきなり引き込まれました。




映画自体は、事故当時の映像から、今の原発近くの様子へ。
ガイガーカウンターが鳴り響く中、凄い数値が表示されている。
20年以上も経っているのに。。
そして、病院で治療を受ける子どもたちの様子。
直視出来ないほど、悲惨、日本の20年後は大丈夫なのか本気で心配になった。

甲状腺がん、心臓疾患、脳内麻痺、水頭症、知的障害、発育不全、

どれも、チェルノブイリの事故以降増加しているにも関わらず、因果関係はうやむやのままらしい。

最後に、原発から3キロしか離れていないところに住んでいた青年が、事故当時少年だったころを思い出しながら、立ち入り禁止区域の故郷へ戻る。
家にあるものは、持ち出しては行けないと、思い出のボールや写真を観ながらしばらく続く沈黙は、映画館内まで重い沈黙で包まれた。
映画に出ていた彼は、その後、ガンで死亡した。

約1時間という短い時間だったが、鑑賞中は、本当に長く感じた。
見終わった後、エンドロールで帰る人も居なく、場内明るくなってみんなようやく腰を上げて外へ出た。

映画を見る前と、観た後の銀座の風景が違って見えた。
夜になっても、蒸し暑かったが、こんな日は強いお酒を飲みたく、川崎で寄り道。

たまに顔を出す「BLUE SUNFLOWER」で、最近入荷したスコッチ「SPRINGBANK」を
ストレートでいただいた。



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